三浦 しをん著 格闘するものに◯

「格闘するものに◯

三浦 しをん著

新潮文庫 初版:平成17年

 

最初、タイトルからエッセイかと思いました。

三浦しおんさん好きだけど、エッセイはいいや・・・と勝手に買わないでいたら、小説でした

三浦さんの本は、あの文体から醸し出される、ふんわりとした何かで包み込まれるような雰囲気の中で一気読みするのが良い!もったいないけど。

包み方も、作品によって微妙に違うのが、またいいのです。

「月魚」なんて独特で大好き!!

 

内容:年上彼氏の西園寺さんや、マイペースな友人・家族に囲まれ、一応いい大学に在籍している主人公。

就職活動、お家騒動(いまどき?)・・・まったり女子が、少しふつうじゃない日常を送る。

たまには彼氏に公園でペディキュアをぬられながら、ぼんやり・・・だけど、確実に時は流れてゆく。

就活で経験するあれこれ、そして、大切な人との別れも・・・

 

お気に入り度:★★★★☆

西園寺さんが素敵・・・好き~!

すごーく年上で、優しくて、脚フェチの書道家ですもん。大好きなひとから心から愛されるのはとても幸せです。

なんだか西園寺さんばっかりになってしまったな・・・

ガツガツしていないところが年上にモテる秘訣でしょうか、大変うらやましい。

 

格闘する者に○ (新潮文庫)

西 炯子著 放課後の国

「放課後の国」

西 炯子著

フラワーコミックス 初版:平成19年

 

理系の人って、トマトジュースが好きそうだなと、勝手なイメージを持っています。

わたしは文系ですけど、好きですがね。(本に理系が出てくるだけで、トマトジュースなんか関係ないでーす)

初・西さんは、「三番町萩原屋の美人」でした。

大判コミックなので、値段が高いんですよね・・・持っていたのに売り払ってしまい、後悔しています・・・

今、本やさんで全然見ないんですもん!!せめて文庫版でもいいので置いてくださいよ~。

 

内容:高校3年生、最後の席替えで同じ班になった6人(ひきこもり1名含む)。

何気ない会話、学校のイベント・・・二度とおとずれることがない時期に出会い、友情までいかないかもしれないけど、でも、人生で忘れることが無い時を偶然共有することとなった。

オムニバス形式の6作品を収録。

 

お気に入り度:★★★★☆

西さんのまんがって、雰囲気が似ていたり、キャラの性格がかぶっていたりすることがあるのですが、それでも読んでしまうのですよね。

で、自分的にきらいな作品がないのですよ。というか好きなのです。

カラーページの色使いや、やわらかそうなタッチが良いですね。

男の人の二の腕とか・・・フェチなのかな。

 

放課後の国 (フラワーコミックス)

加藤 千恵著 蜜の残り

「蜜の残り」

加藤 千恵著

角川文庫 初版:平成27年

 

表紙がカワイイ・・・

こういうのが好き、実用性のないジュエリーボックスとか、きれいなレターセットやら・・・使わないんですがね。

短編は好きなものとあまり好きではないものと、二極化します。

司馬遼太郎さんの短編集あたりがわたしの好みの真ん中。

恋愛ものの短編は、少ないページで繰り広げられる展開に感情移入しにくいかなあ・・・ライトな感じ読書したい時はいいのでしょうけどね。

通勤時に短編集を持っていくのは、1つの賭けでもあります。

 

内容:恋愛は・・・日常の一部なのか、はたまたその人にとって非日常なのか。

長い人生のたった一部分のことであるが、その時その時にしか味わえない感情がある。

他人のぬくもりや、その時にあじわう食べ物の舌触り・・・

7人の女性が織りなす物語。

 

お気に入り度:★★☆☆☆

読みかえしてみると、なるほど・・・、あ~、うう・・・となる部分があったり、なかたり・・・どっちだろ

なにも特別なことではないかもしれないのですが、まあ人の恋愛ってはたから見ると楽しそうですよねー。ね~。

懐かしい、ありし日を想い出す・・・かも?

話そのものよりも、最後の1文が好き

 

蜜の残り (角川文庫)

ヤンソン著 ムーミンパパ海へいく

ムーミンパパ海へいく」(新装版)

ヤンソン著 小野寺 百合子訳

講談社文庫 初版:平成23年

 

著者名「ヤンソン」に違和感・・・

トーベ・ヤンソン表記のほうがしっくりきますね。

原作版ムーミンデビューは「ムーミン谷の彗星」でした。

平和なムーミン谷に襲い来る脅威!それに動じないママに驚愕!!

(ケーキ作ってる場合じゃないですヨ~)

ムーミン谷では楽しくないできごとも多々あるようで。フィンランドの土地柄や、書かれた時代背景もあるのでしょう。

登場人物ほぼ個人主義っぽいし・・・

 

内容:ムーミンパパは、島を所有していた

家族そろっての出発、そしてたどり着いたパパの島で、灯台守としての役割を果たすためにパパは奮闘する・・・。

おなじみのメンバーに、氷の精モラン。島には漁師もいて、パパ達はうまくやっていけるのか?

場所は変わっても、ムーミン達は我関せず、自分のポリシーを持って生活してゆきます。

 

お気に入り度:★★★★☆

ムーミン谷のメンバーの行動や会話のテンポって、海外的な感じ。

客観的な視点で妖精たちの生活を時に辛気臭く、時に世知辛く描くヤンソンさんは、シュールだよなといつも思ってしまう。

※辛気臭い:障壁の存在などにより事が思うように運ばず、焦れているさま(!)

※世知辛い:勘定高くて抜け目がない。せこいこと(!!)

絵もシュールですしね。

そこも、ひとまわりしてカワイイ・・・となるのがムーミンワールド・・・

 

新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)

里文出版編集 大人の遠足BOOK東日本1 日帰りウォーキング 関東周辺①

「大人の遠足BOOK東日本1 日帰りウォーキング 東周辺①」

里文出版 編集

JTBパブリッシング 初版:平成24年

 

昨日は青梅の御岳渓谷へハイキングをしてきました。

どこも激混みの5月の連休(今週のお題「ゴールデンウイーク2016」!!)ですが、ここは空いてま~す

景色も良いし、おいしい豆腐料理が食べられるお店や日本酒の利き酒スポットもあるのに・・・なぜでしょう?

水音は良いものです。

次は檜原村に行きたいですね。

ちなみに、御岳渓谷も檜原村も、この本には載っておりません・・・

 

内容:いきなり超有名スポット高尾山から紹介が始まります。

メジャースポットの紹介が多く、玄人向けではありません。

誰でも、みんなで、気軽に楽しめる!という感じですかね。

掲載コースは50。

範囲は東京都・神奈川県・静岡県・千葉県・茨城県・栃木県。

異様に神奈川県押しな本書・・・?

※掲載数 神奈川:19コース。ちなみに栃木:3コース!!

写真が多く、地図も見やすいため、見ているとワクワクしてきます。

みちくさ情報も載っているので、ウォーキングとともにグルメも楽しめる。が、あまりお店の紹介は多くないので参考程度に。

 

お気に入り度:★★☆☆☆

 旅行会社が作った本だけあって、写真が美しい!

これからいくつのコースをまわることができるのか!!

(現在、Oコース・・・家で眺めるのみ)

本は少しかさばるので、ウォーキング当日は、家に置いてけぼりになるでしょう。

 

日帰りウォーキング関東周辺① (大人の遠足BOOK)

羽角 曜著 影王の都

「影王の都」

羽角 曜著

創元推理文庫 初版:平成28年

 

ファンタジーは良い!

「守り人」シリーズなど、和製ファンタジーも良いものがコンスタンスに出ているような感じがします。

指輪物語」を愛する自分としては、うれしい限り。

アラゴルン好き!!あんないい男がたくさん出てくる本があったら即買いで~す。

あくまでも個人的な趣味ですよ・・・実写版「ロードオブサリング」は、アラゴルン役のおじさまのヒゲが、良すぎ・・・!

この作品は、「第1回 創元ファンタジイ新人賞」選考委員特別賞受賞作品とのことで購入しました。

 

内容:〈影王〉をめぐり、複雑に絡まりあう物語。

最初のちょっとしたきっかけが、さまざまな人の運命をまきこむことに。歯車は少しずつかみあわなくなってゆき・・・。

そして、自らの宿命に立ち向かう物が現れ、困難を乗り越えた時に、新たな運命が切り開かれてゆく。

 

お気に入り度:★★★★☆

ロマンティックな場面(!)もあり、物語にどっぷり、気持ちよくつかれます

ささまざまな舞台展開が、良いですね~。

夜のお城!砂漠!美男美女!なんと異次元までも・・・!!

はやく他の作品も読みたい!

 

影王の都 (創元推理文庫)

群 ようこ著 作家ソノミの甘くない生活

「作家ソノミの甘くない生活」

群 ようこ著

角川文庫 初版:平成28年

 

今までに、意外と群ようこさんの本を手にとることがありませんでした。

本を選ぶときは、まず、好みのタイトルのもの、表紙が素敵なもの、ポップがよさげ・・・などがあります。

群さんの著書の名前は何度も本を物色するときに見ているのですが、なぜでしょう。

かもめ食堂」とか、映像化されていますしね。

 

内容:職業は作家。

生活していると、気になること、気にいらないこと・・・いろんなことがある。

また、不安もいっぱい。

若くないって切ない・・・

年をとった母とおばとの関わり、その生活がこれからも続いてゆく。

 

お気に入り度:★☆☆☆☆

主人公みたいな人は、あまり周りにいないタイプで・・・

職場にいたら、変にピリピリするかな。

悪いひとではないけど、どっちにしろ、人見知り全開で親しめなさそう!

色んなこと考えすぎないで、もっと人生楽しんでほしいタイプ・・・

読み終わるまでに、なぜだか時間がかかりました。

 

作家ソノミの甘くない生活 (角川文庫)