ヤンソン著 ムーミンパパ海へいく

ムーミンパパ海へいく」(新装版)

ヤンソン著 小野寺 百合子訳

講談社文庫 初版:平成23年

 

著者名「ヤンソン」に違和感・・・

トーベ・ヤンソン表記のほうがしっくりきますね。

原作版ムーミンデビューは「ムーミン谷の彗星」でした。

平和なムーミン谷に襲い来る脅威!それに動じないママに驚愕!!

(ケーキ作ってる場合じゃないですヨ~)

ムーミン谷では楽しくないできごとも多々あるようで。フィンランドの土地柄や、書かれた時代背景もあるのでしょう。

登場人物ほぼ個人主義っぽいし・・・

 

内容:ムーミンパパは、島を所有していた

家族そろっての出発、そしてたどり着いたパパの島で、灯台守としての役割を果たすためにパパは奮闘する・・・。

おなじみのメンバーに、氷の精モラン。島には漁師もいて、パパ達はうまくやっていけるのか?

場所は変わっても、ムーミン達は我関せず、自分のポリシーを持って生活してゆきます。

 

お気に入り度:★★★★☆

ムーミン谷のメンバーの行動や会話のテンポって、海外的な感じ。

客観的な視点で妖精たちの生活を時に辛気臭く、時に世知辛く描くヤンソンさんは、シュールだよなといつも思ってしまう。

※辛気臭い:障壁の存在などにより事が思うように運ばず、焦れているさま(!)

※世知辛い:勘定高くて抜け目がない。せこいこと(!!)

絵もシュールですしね。

そこも、ひとまわりしてカワイイ・・・となるのがムーミンワールド・・・

 

新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)