牧野 修著 月世界小説
「月世界小説」
牧野 修著
ハヤカワ文庫 初版:平成27年
タイトルは「げっせかいしょうせつ」と読むそうです。
SFというジャンルに訳もなく苦手意識が。
普段はあまり読みません・・・
登場人物が多いし、設定が難解だったり、字が小さくてぎっしりしているし。
SFによくある平行世界が出てくると、更に混乱・・・中断しながら、挫折しそうになりながら最後まで漕ぎ着ける!達成感!
この本もSF難しい科学的な説明が出てきますが、正直理解できないので・・・その部分は流し読み。
SF好きな人は、その部分が楽しいのに、と思うでしょうけどね。
『「SFが読みたい!2016年版」が選ぶベストSF 2015 国内編第2位』の帯に惹かれ手に取りましたが、とても満足。
内容:ある事件を起点に繰り広げられるパラレルワールドが舞台。
主人公が逃避した先に待ち受けるもの。
精神世界の様子なのか、はたまた現実か、物語が力を持つ世界で戦い、進んでゆく。
つながる世界に収縮する世界・・・どうなるのかな、はらはら!
ああ、混乱してきた・・・
nの世界から派生する異次元だが、動き出した物語は意思を持ち、本質は変容し、互いに干渉する。
最後に紡がれる物語は何か。
お気に入り度:★★★☆☆
たまにはいつもとちがう小説を読みたい気分のときに。
SF初心者でも楽しめました。
特異な世界観はSF小説を読む醍醐味でしょうか、良いものです。
頭はフル回転します。